全店へ一斉に流したはずのキャンペーン告知が、開店してみるとPOPの貼られていない店舗がある。チャットは新しい書き込みで下へ流れて埋もれ、既読が付いていても「読んだ」のか「やった」のかは別の話。結局エリア担当が臨店して口頭で確認し直し、その確認だけで一日が終わる。
ランチのピークが引けてから夕方の発注締切までは、わずかな時間しかない。前回いくつ頼んだか、何がどれだけ廃棄になったかは店舗のノートの中で、開いている余裕もない。勘で入れた数字が翌週の在庫過多か品切れになり、原価率だけが後から効いてくる。
アルバイトの当日交代やヘルプ勤務はチャットで飛び交い、実際の勤務時間はシフト表と一致しない。抜けた打刻を月末に店長が記憶で埋め戻す作業が毎月発生し、時間帯別の人件費は締めるまで店舗別に見えない。
消耗品や販促物、急な小修繕を店長が自腹で立て替え、レシートは月末に本部へ送る。店舗別の消耗品費・販促費はその時点まで誰も把握できず、使いすぎに気づくのは翌月の数字を見てから。
冷蔵庫の修理や設備の入替は金額が大きく稟議が要るのに、申請が本部の誰の机で止まっているのか店舗からは見えない。店舗は「まだですか」と電話し、本部は「まだ回ってきていない」と答える。その間も現場は動いている。
各段階で使うアプリは、名前を押すと詳細を見られます。
出勤予定に対して誰が実際に出勤しているか、欠員が出ていないかを勤怠現況ボードで見る。本部からの通達は要点をまとめた形で届き、実施確認が必要なものは投票やフォームで店舗ごとに回答を残す。「流したはずなのに届いていない」が、誰が回答していないかという具体的な形に変わる。エリア担当は担当店舗ぶんをまとめて確認できる。
ブラウザとモバイルアプリの両方から同じワークスペースに入れます。出退勤の確認、日報の入力、発注、承認待ちの処理はスマートフォンから行えます。全店を横断して集計を見る本部側の作業はPCの方が扱いやすいので、店舗はスマートフォン・本部はPC、という使い分けが現実的です。
組織図の階層に沿って表示範囲を決めます。店長は自店の発注・勤怠・日報、エリア担当は担当店舗ぶん、本部は全店、という形が基本です。加盟店や取引先は組織内の部署とは別枠として扱えるため、本部側の数字まで見えてしまうことはありません。
品目リストと承認ラインは本部側で持つ設計です。限度額を超える発注や、通常と違う数量の発注を承認に回す運用ができます。店舗ごとの条件差は、組織構造と承認ラインの設定で表現します。新店を追加したときも、組織図に店舗を足す形で同じ運用に乗ります。
本部・エリア・店舗といった部署ごとにエージェントを配置できます。全店の日報から要点を拾う、本部通達を店舗向けに短くまとめ直す、いつもと違う発注数量を指摘する、承認待ちで滞っているものを知らせる — 人が読む前の下ごしらえが中心です。発注の確定や稟議の承認そのものは人が行います。
全店同時に切り替えるより、まず数店舗で発注と日報だけを載せ、書式と承認ラインを固めてから広げる進め方が現実的です。ワークスペースには使うアプリだけを並べられるので、最初は発注・勤怠・日報の3つ、慣れてから経費と稟議、という順で足していけます。